管理人C
「ようこそ地下へ。ここが君の職場だ」


しばらくすると、目的地へ着いたらしい。



そこは、朽ちてボロボロになったコンクリートがむき出しになっていて、


何年も取り替えていない裸電球がいくつか
吊り下げられていた。



先輩のところへ行くと、粗大ごみ置き場から持ってきたような
ところどころ錆びたスチール製のビジネスデスクが一つある。




「まあ、座れ」



私は言われた通りする。



「業務を説明する。先ほど来た道が管理人用の裏口だ。
決められた時間ごとに交代の職員が来る。



そのとき帰るときは、後ろの扉のそこを通るようにしてくれ。

それで、代わる代わる右手に見える扉から人が来て、
待合席に座る。左手のドアへ行く手続きを
きみがする。


書類にマニュアルが付いているから、目を通しておいてくれ。

自分で解決しきれないことが起こったのなら、内線で電話しろ。
なにか質問はあるか?」
< 4 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop