管理人C

15の質問

別室に入り、しばらく何も話さない一同。

その様子をみかねて、「まあ、今日は一杯やろうぜ。明日ゆっくり考えるといい」
とAは備え付けの冷蔵庫から取り出した瓶ビールを開けた。

ぼくらは、瓶ビールを飲んだ。Aがいなかったら悲惨なことになっていただろうか。

「質問、どうしましょう?」
DがビールをAのコップに注ぎながら言う。
「どうでもいいぜ、それぞれ好きに答えていいんじゃないか?」

「私は、3人で打ち合わせをして答えるべきだと思う。目的は地下から出ることだから、協力しましょう」

「うーんまあ、それでいいんじゃないか?Cはどうだ?」

「僕もDの意見に賛成です」
正直地上のことなんてどうでもよくなっていた。
こうして親しい人といっしょにいられるだけでうれしい。
「よし、じゃあ何を聞こうか?」

「はぁ、やっぱり地上に出る方法でしょうか」
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