管理人C
(2)「だが、扉には鍵がかかっている。どうやって開けるんだ?」

「あの扉は一方通行だからな。ドアの前で待ち伏せして、訪問者がやってきた瞬間、ドアを押さえれば通れるよ」

(3)「他に出入口はないのか?」

「玉座のすぐ後ろに扉があるだろ?そこから地上にいけるぜ」

(4)「なぜおれらは管理人をやっている?」
「君らがそう望んだからだ。私が強制したのではない」

(5)「そんな記憶はないのだが」

「それも君らの要望で消すことになったんだよ地上のことなど忘れたいとか」

(6)「なぜ、地下の住人は仮面をつけている?」

「ここから去る君らにはどうでもいいことなんじゃないか?ここの風習だよ。何故だかは、以前聞いたのではないか」 Aは首をかしげながら
(7)「我々の以前の記憶とは?」

「それは言えない。君たちに口どめされているからだ。今のは数に含めないで違う質問をたのむ」

「ちょっと休憩させてくれ。それから、質問の保留は出来るのか?」

「もちろん出来る。この質問はルール説明だから数には含めない」

「そうか、じゃあ後日またあらためて質問すりぜ」

「ああ、よろしくたのむ」


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