管理人C
訪問者その1
9:00
私は一人になり、机の席に着くと、早速置いてあるファイルを手に取った。
「……」
ファイルの中は真っ白で何も書かれていなかった。どういうことだろうか?
直ぐに、電話をかけようとする。しかし、電話は黒電話で、内線でつながっている気配は
無く、机の引き出しを開けて電話帳を捜してみる。が、どこにも無い。
席を立ってどこかに電話番号が書かれた張り紙があるのではないかと、管理室の
朽ちたコンクリートの壁に沿ってちょうど一周するも、目当ての代物は見つからない。
どうすればいいのだろう。私はひざに手をついてうつむく。
「お……」
コンクリートの床に、電話番号らしき数字が黒マジックで書かれていた。
私は、他に案が浮かばなかったことと、半ば投げやりになっていたためか、
その番号に電話をかけることにした。
黒電話の受話器を手に取り、ダイヤルの目盛りの穴に人差し指を入れて回す。
私は一人になり、机の席に着くと、早速置いてあるファイルを手に取った。
「……」
ファイルの中は真っ白で何も書かれていなかった。どういうことだろうか?
直ぐに、電話をかけようとする。しかし、電話は黒電話で、内線でつながっている気配は
無く、机の引き出しを開けて電話帳を捜してみる。が、どこにも無い。
席を立ってどこかに電話番号が書かれた張り紙があるのではないかと、管理室の
朽ちたコンクリートの壁に沿ってちょうど一周するも、目当ての代物は見つからない。
どうすればいいのだろう。私はひざに手をついてうつむく。
「お……」
コンクリートの床に、電話番号らしき数字が黒マジックで書かれていた。
私は、他に案が浮かばなかったことと、半ば投げやりになっていたためか、
その番号に電話をかけることにした。
黒電話の受話器を手に取り、ダイヤルの目盛りの穴に人差し指を入れて回す。