藍色の砂
『そんなことはない。』
そんなはずはない。
有り得ない。
『昊のウソツキ。ちゃんと顔に
書いてあるんだから。』
そう言って村上は立ち上がり背を
向けた。
ドアを開ける前に一言残して。
『帰ってからもちゃんと消毒しなよ!』
ピシャリと閉ざされたドア。
走って駆けてく足音。
しばしドアを見つめてた。
トクン…トクン…と鳴る鼓動に
少し動揺してる。
まさかな…。
今日のボクはどうかしてる。
激しく練習に打ち込んだせいか、
疲れが出てきてるのかも。
さっさと帰り支度をして、
学校を出た。