藍色の砂
ちょっと待って…!
どうして泣くの??
『あいよ。いっちょ出来上がり。
オマケしといたよ。』
おばちゃんの声に慌てて
お金を出す。
千円札と袋を引き換えに
そのままキミの手を取り
走り出した。
『お釣りは!?』と言うおばちゃん
の声に『つけといて!』と訳の
わからない言葉を叫んでた。
近くの公園のベンチまで
たどり着き、
倒れ込むように腰を下ろした。
荒い息を整えながら、
ようやくボクは話が出来た。
『何で咲妃さんが泣くんだよ。』
まだこぼれ落ちる涙を拭っては
『わからない』と言う。
答えになってないよ…。
席を離れて自販機に向かう。