藍色の砂
いつからか、
ボクたちはそれぞれに
交わらない想いを抱いて
前へ前へと進んでた。
手にしたモノを拾い集めては
涙を流して首を振った。
それでも止められないのは
何故なんだろうか……。
胸の中で生じるわずかな
熱い衝撃に、
全てをかけてしまうからなのか。
キミは兄貴と別れると言った。
その言葉をただ信じてる。
お願いだから鳴ってくれ。
そう祈り続けて
携帯を握りしめながら
ひたすら長い夜に身を潜めた。