藍色の砂
次の日も、その次の日も
ボクは待ち続けていた。
昼間は大学で、
夜はアルバイトに暮れた。
友達も出来て
普通の生活は送れてる。
友達同士で立ち話をしていたら
背後から誰かがボクの
シャツの裾を引っ張ってきた。
振り返るとそこには
真面目な顔した村上が立っている。
『ん?どした?』
何故か後ろを気にしながら
『この後予定ある?』と聞いてきた。
『いや、もうじき帰るけど?』
今日はアルバイトはない。
それは村上も一緒だ。
更に申し訳ない顔をしながら
切羽詰まった感じで
『お願い、一緒に帰って』と言う。
訳の分からないボクは思わず
笑ってしまった。
『どうしたんだよ。』