藍色の砂
『その時だったんだよな…アイツの
声が聞こえたんだ。』
『え…?』
『昊だよ。戻って来いって。なんか
そう言われた気がした。なんでお前
なんだ?って思ったけど、気付いた
ら目が覚めてた。』
『うん…コウくん叫んでたよ。
届いたんだね。』
『そっか。アイツに感謝しなきゃな。
こうしてまた咲妃と話が出来ること
が俺はめちゃくちゃ嬉しいから。』
『うん…』
『咲妃……やっぱりダメなのか?』
『え…?』
『他に気になってるヤツの元に
行くのか…?』
『陽……』