藍色の砂
『はい、完了。また連絡もらえたら
日程合わすし、遠慮しないでね。』
『うん。』
携帯を受け取り、互いに背を向けた。
ポケットの中で握りしめてる
携帯を今すぐ確認したい気持ちで
いっぱいなんだけど、
その行為がガキっぽく感じられそうで
曲がり角まで必死に我慢した。
カランカランと遠くで音がして、
店内に入ったキミを確認する。
ねぇ、どっちだと思う?
ボクは期待しちゃダメなのかな?
遊ばれてる…?
こんなボクには無関心…?
どっち?どっちなんだ?
そっと携帯を開く。
ピッピッと鳴る確認音が
もどかしく感じる。
指の震えを抑えながら
開いた電話帳。
さっきチラッと確認しておいたんだ。
店の名前は『Berryz(ベリーズ)』
ハ行に登録されてるはずだ。
おもむろにハ行を確認していく。