藍色の砂



『いや、ボクがよそ見していた。
悪いのはボクだ。ゴメン。』



すかさず女子マネも駆けつけて
『昊、保健室行こ。』と腕を引っ張る。



『村上、大丈夫だよ。』と、
ボクは女子マネを名字で呼ぶ。
どさくさに紛れて
彼女面されても困る。



おそらく部員全員がボクと女子マネは
デキていると勘違いしている。



ただ面倒なだけで、
否定しないボクもボクだけど。



『昊、少し休め。後は俺に任せて
今日くらいゆっくりしろよ。
マネージャー、後は頼んだよ。』



副キャプテンが
そう言うなら仕方ない。



渋々保健室に行くと、
こともあろうか先生がいない。
ヤバいパターンだ。



手際良く手当てしてくれるのは
いいが……こんな時の
女子マネ村上は要注意なんだ。



少し擦りむいたところに
絆創膏を貼る。










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