藍色の砂



右側に座る兄貴の方に
意識は集中するけど
目を合わせることが出来ない。



『昊………お前さ。』



ペンを持つ手が止まる。



跳ね上がる心臓は
もう手の施しようがない。



『本気になった奴いる?』



『えっ…?』



『女いねーの?』



『いや、今受験だし。』



チラッと見てはまた視線を
そらした。



『じゃあ昔は?』



『へ?そりゃ…。』



何だよこの会話。
女子高生か。











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