藍色の砂のレビュー一覧
5.0
兄の恋人、咲妃に恋をしてしまった、高校生の昊。 許されない想いだと知りながら、それでも止めることが出来ずに溺れていく──。 浮気という一言で表すにはあまりにも軽すぎる、とびきり切なくて苦しいラブストーリーです。 一途に全力で咲妃に注がれる昊の愛はまさに純愛。 その姿は美しいとさえ感じるほどです。 けれど、略奪愛の代償はとても大きなものでした。 昊は咲妃と結ばれるのか？ 兄と、昊を想い続けるリオの想いの行方は……？ 最後は皆で笑うことが出来るのか、心を揺さぶられるラストはぜひあなたの目でお確かめください。
あの夏 ボクたちは出逢ってしまった…… ボクの前に現れたキミは兄貴の恋人 この想いが許されない事は 知っている でもボクは…… 例え大切な人を裏切ったとしても この先に何が待っていたとしても キミが欲しいんだ 本当のキミはどうだったのかな？ ボクはキミの幸せを ……ただ願うよ だから 『ボクたちのことは……』 決して甘いとは言えない 苦く切ない作品ですが、どこか温い。 主人公の葛藤にリアルを感じ、 納得出来る結末に、読後は余韻を楽しめます。 こんな形の恋に貴方は何を感じますか？
コウは、大学受験を間近に控え、部活引退前のバスケにエネルギーを費やす、ごく普通の高校生だった。 そんなコウは、ある日出会ってしまった女性、咲妃の魅力に、一遍で心を奪われてしまう。 しかし彼女は、事もあろうに彼が最も軽蔑していたプレイボーイの兄の新しい恋人。しかも、コウより８つも年上だった。 好きになってはいけない存在。 そう分かってはいても、コウの咲妃への想いは止められない。 咲妃もまた、心優しいコウに惹かれて行く…… やがて二人の想いはぶつかり合い、ついには一線を越え、禁断の領域へと進むのだが…… 浮気と呼ぶにはあまりに切なく純粋な二人の恋を、コウの視点でリアルに綴った感動のドラマ。 果たして、その結末は…… 久々に小説を読んで心が震えました。 恋愛小説ファンには、ぜひお薦めしたい作品です。