突然やってきたお姫様

「螢ってさぁ、もしかして俺らの中で、
好きなやつできちゃった??」



「はっ!?転校して一週間で
どうやって好きな人作ればいいわけ!?」



「いやー、螢の顔がたまに恋してる顔になるから。
まず動揺しすぎ。」


え。あたし、そんな顔してました??



「そういえば竜太、」


「んー??」


「竜太って彼女いるの??」




「んなもんいるかよ~。
いたら俺そいつと毎日あんなこととかこんなことしてるけど。」




どんなことだよっ



「・・・そうなんだ。じゃあさ、好きな人は??」



「ここだけの話、いる♪」




「えっ!!お前好きなやついたの!?!?」



全然『ここだけの話』になってないんですけど。
普通に皆に聞こえちゃってるんですけどっっ

(ってか皆聞いてたの??)




「へぇー。その子、誰??」



「ん?好きなやつ、知りたい??」



「知りたいッッ!!」




「それはねー、螢っっ!!」
< 11 / 21 >

この作品をシェア

pagetop