突然やってきたお姫様
「てるくーん、今日の夕飯なに食べたいかしら?」




「あ、なんでもいいっすよ!!おばさんが作ったのなら全部食べられますんで。」



「あらあらあら!!
嬉しいこと言ってくれるじゃないの。じゃあてるくん、お風呂入ってきてちょうだい。その間に作っておくわ♪」



「ありがとうございます!!では、お言葉に甘えて…」



「ちょっと待ってよ!!
あたし先に入らせて---!!」




「なんでよ螢?てるくんはお客さんなのよ?」



「そうだけど…(男子が入ったあとってなんかやだ)」



「一緒に入る??」



はい?


いまなんて?

突然のできごとに動作が止まるあたし。


てるさん、今小声でなんと…?



「へ?」



「一緒に風呂、入る??」




はあぁあぁああ!??


何を申しているのだこのお方!!


爆弾発言しました!!


この野球バカが!!
(ついに地雷を踏んでしまった!!)



「なっ…」


「な?」



「何いってんの!?入るわけないでしょこの野球バカあぁっ!!」



「野球バカ???」


「…あ」



「そんな呼び方していいとお思いでも?」



「やっ、あの…ですね、それはなんというか…そのー…」


「何?」


「てる…さんでしたね。ハハハ…」


あーやばいやばいやっちゃったよ!!
多分あたしの顏今ひきつってる…!!(多分というか絶対!!)



「今後、そんなくちきいたら許さないぞ」


そう言って、頭をポンポンとあたしの頭を叩いた。


叩いた…?



そう、叩いたのだ。



[ポンポン]
という効果音のせいで女の子が弱いあのなでる感じではない。


…どちらかというと






バシバシ




に近い。



「痛いよてるさん…」


あたしの弱き叫びを無視してお風呂へ行ってしまったてるさん。


ほんといじわる…







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