未遂探偵J
「いいわよ。じゃあ、順番通りに言うわね。」

殺し屋は順番通りに…

「美輪のぼる(29)」
「鈴木保(35)」
「五十嵐隆(42)」
「田中三喜男(50)」
「ン・ナムル(24)」
「寺尾君子(68)」
「猪股佐智雄(55)」
「城大樹(33)」
「江島のりこ(41)」

「…以上、9人。あと、ピックアップされた5人のいる所は野村堅二が代々木第2公園辺り。柳原靖雄は井の頭公園。稲本数人は外苑東通り。田仲みなは同じく外苑東通り。松たけしは飯田橋駅周辺よ。」

冴子はノートを広げ順番に名前を書き出した。

「…なるほどね。で、もう1つの依頼ってのは?」

「あらあら、私を急かすのね。」

「あぁ、なにせ大事な冴子の命とホームレスの命が懸かっちまってるからな。」

(えっ!?)

冴子は不意にジョーを見つめた。

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