未遂探偵J
「…ハッハッハッ、そいつは頼もしい。それを元に私をゆするつもりかね?いくらだ?100か?200か?それともそんな端下金ではないのかな?…まぁ、なんにせよJ君は私の雇った殺しのプロにこの後、消されるのだがな。…ご苦労様、稲本を見付け出してくれて。」

林はジョーにそう言うと稲本に向けていた拳銃を撃った。

「…パシュッ、パシュッ…コロン、コロン…」

サイレンサー付きの銃から微かな音が漏れ薬莢が地に転がった。

「…稲本君、さようなら…」

林は稲本にさよならを告げると何事もなかったかの様に薬莢を拾いその場を去った…

「…バタッ…」

地を這う様に倒れた稲本は林がその場からいなくなったのを確認してゆっくりと起き上がった…

< 143 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop