未遂探偵J
「母親を失ってからの俺達は最低な日々を過ごしたよ…
母親を失った事により父親は生気が抜けきったかのように毎日酒に溺れていた。
俺達は俺達で納得がいかず何度もこの遊園地に足を運んで関係者を捕まえては訴え続けたよ…
『母さん返せっ!』ってな…
でも誰も相手にしてくれなかった…相手にしてくれたヤツもいたがそいつの口からは『しょうがないだろ、事故なんだから』…って無責任な答えだけだったよ!」

弟は口唇を噛み締めている。

「…なぁ、いらないだろ?こんな遊園地!人の命の大切さも分からないヤツらが造ってるんだぞ!アンタなら分かるだろ?…未遂探偵J!!!」

兄は訴えかけるようにジョーに同意を求めた。

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