未遂探偵J
「…分かってくれよ…じゃないと母さんの復讐をする為にやってきた事が…あの日と同じ苦しみを味わわせる為に…
今日という日を迎える為に時間を費やして来た俺達は…」

兄の目から涙が零れ落ちる…それに対し、ジョーは重い口を開いた…

「…気持ちは晴れたか?…こんな高い所から仕掛けた爆弾をオレに必死に探させて…それにもし、爆弾が爆発してしまったらオマエらは本当に本心から喜べたか?」

ジョーは兄弟に質問を投げ掛けた…

「……」

無言の兄にジョーは話を続ける…

「確かに、この遊園地で15年前に起きた事は例え事故とはいえあってはいけない事だ…それにその後の対応…人として最低の対応だ…」

< 18 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop