未遂探偵J
「…な、永山…やめてくれよ。僕をそんな…哀れむような目で見るのは…うぅ…」

木村はうなだれながらひざまづき頭を抱えた…すると…

「…ゴメン…なさい…」

冴子が木村に謝った。木村は泣きじゃくりながら…

「…なんで?なんで、冴子ちゃんが??」

「…ぶってしまったから…それに…そんな辛い出来事があったなんて…ワタシ…知らなかったで済ませれなくて…」

「…謝るのは、僕の方だよね。…分かってるさ…弥生の気持ち…こんな事…望んでない事くらい…でも、僕は…僕はもう…」

< 89 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop