鬼畜なMy執事~エンジェル~
ふふ。


また、言われてしましました。


私は口元で、軽く笑います。


「お嬢様にそう言われるのは、これで何度目でしょうか。」


「知らないわっ」


お嬢様。


すっかり、ふてくされておいでです。


まぁ。


その表情がまた、そそられてしまうのは。


やはり、私。


ひねくれ執事なのでしょうね。


「…名波があたしのになってから、だから。もう13年かしら。」

お嬢様。


知らないと言いながら、スラッと答えます。


「あの時。あたしは三歳だったわね…。覚えてる??」


はい…。


勿論。


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