遊び人な彼に恋しました。


席は自由で、隣が春、前が瑞希になった


授業中はほとんど春が絡んでくるせいで、集中出来なかった……




「さくら。行くぞ」


「あっ、うん」



肩を叩かれあたしもカバンを持ち、立ち上がる


「じゃあ瑞希、また明日ね」


「また春くんと遊ぶの?」


「うん…まぁ―…」



「まだ気持ち、春くんに伝えてないんでしょ?」


「ゔっ……」


伝えてないんじゃなくて、伝えられない……



「やっぱり…「おいっ。さくら」



「あっ、春が呼んでるからまたね♪」


「えっ!ちょっとっ!!」



瑞希から逃げるように春のところへ駆け出した



わかってるよ……瑞希



でもね……


「行くか。」


「うんっ」



今はこの幸せを壊したくない。


壊すのが怖い……



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