遊び人な彼に恋しました。


「っ…あ、あのさバスケ…「ほら―っ。席つけ―。授業始めるぞ―っ」



バスケの試合に行かなかったことを謝ろうとした瞬間、入ってきた先生


な、なんであたしって、こうもタイミングが悪いんだろ……



それから授業中に話しかけるわけにもいかず、ただ休み時間を待った。




――キンコーンカーンコーン〜♪


教室中に授業終了のチャイムが鳴り響く


「あ、あのさ春っ!」


次こそ!


「バスケの試合、行けなくてごめんね?」


少しドキドキしながら春を見る


「別に……気にしてないから」


あたしの目を一切見ない


気にしてないって……



気にしてないなら普通こんな反応じゃないでしょ?


だからと言って、これ以上何も言えなかった……



結局あたしは臆病で……


傷つくのから逃げようと必死なんだ。



でもこのままじゃダメだから……


このままじゃ……



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