遊び人な彼に恋しました。
そう思っても、それから話すタイミングを逃しに逃して……
放課後になってしまった。
放課後は生徒会があるし……
春はさっさと部活行っちゃうし……
「はぁ―…」
廊下を歩きながら深いため息を吐いた
「生徒会……行きたくない。」
気分的にもだし……
何より、楢橋くんにも会いにくい……
「行きたくないって、サボりはダメだろ?」
「だよね―……って、えっ!?」
ハッとして後ろを振り向く
「な、楢橋くん!?」
「ほら、入るぞ」
「あっ、うん……」
いつの間にか生徒会の前まで来ていたあたしたち
中に入ろうと楢橋くんがドアに手をかけた瞬間
「ちょっと……ダメだって……」
女の人の声が中から聞こえ、楢橋くんが手を止めた
「はぁ―…、矢吹。生徒会室はただいま使用中みたいだ。」
「……は?」
使用中ってどういう意味よ……?
不思議に思いながら、ドアの隙間から中を覗き込んだ