遊び人な彼に恋しました。
資料室はほこりっぽくて、そんな広くはない。
「じゃあまずは、必要な書類集めよう。」
「う、うん……」
何も聞かないんだ……
この前のこと……
「あっ、矢吹。そこの資料取って」
「あっ、うん。」
意外に高い位置にあるな―…
んん―…あとちょっと……
あとちょっ……
「っ!!さくらっ!危ないっ!!」
「えっ……」
グイッと腕を引かれ、そのまま楢橋くんの腕に包まれた……と同時に
――バサバサッ
資料が落ちる音がした
「はぁ―…危ないだろ。ちゃんと気をつけてやれよ……」
「う、うん……」
危機一髪にドキドキしてるのか……
それとも………