遊び人な彼に恋しました。


「さくらちゃんと話さなくなって、もう2週間過ぎるぞ」



違う。16日、話してないんだ。


こんなにまで日数を覚えてるくらい、俺の中ではダメージが大きい



「頭下げて許してもらえよ。」


頭を下げて修復されるなら、何回でも頭下げるよ。



「それとも何?本当にマネージャーを好きになったとか?」



「っ……」



平田と付き合っていることが周りにバレるのは、そう時間がかからなかった。


だって……



「春先輩っ!」



「おっ、来たぞ。彼女」



こうやってちょくちょく俺のクラスにやってくるから。


「あぁ、今いく」



付き合い始めてから一緒に昼食を食べるようになった俺たち。



そんな俺たちを見ても何も言わないさくら




言わないどころか、話してさえくれない。




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