遊び人な彼に恋しました。


「とにかく部屋に行って寝て」


「えっ、でも……」



リビングに入ってすぐに言われたセリフ



「ほら、部屋どこ?」


「あっ、2階……」



「ん……じゃあ行くよ」



「はい!?」


部屋にまで入ってくる気ですか!?



「さくらん家初めてだから、部屋とか教えてもらわねぇとわかんねぇよ。」


あぁ―…まぁ、そうだよね……



「じゃ―…」



しぶしぶ2階に連れていった


――ガチャッ



「へぇ―…、綺麗じゃん」



「まぁ―…」


「つーか相変わらず本が好きなんだな」



本棚にある大量の本を見ながら、しみじみと呟く



「じゃあ、着替えて寝とけ。何か作ってくる」



「うん……」



もう何も言い返す気力がなく、素直にベッドの布団にくるまった



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