遊び人な彼に恋しました。


「それに、生徒会の仕事もさくらが居なかったら大変だからな」


「っ……」



「ほら、早く食べて薬飲んで寝ろ。」



「ん……」


小さく頷いて、ゆっくりお粥を食べた



その間、楢橋くんは何も言わず、ただあたしを見ていた……



「ん……ごちそうさま」


「はい。じゃあ薬」


「あっ、ありがと」



なんか、お母さんみたい。



ってか、楢橋くんってこんなに面倒見が良かった?



なんか人に興味ないって感じじゃなかった?



「飲んだなら、おでこ出して」


「え?」



「熱冷ましシート貼るから」



「イヤイヤイヤ。自分で貼るから」


「いいから。」



なんか、反抗しても無駄な気がしてきた……



薬を飲んで、遠慮がちにおでこを出した



――ピタッ



冷たっ……



「あっ、ありが…――チュッ



……へ?



突然おでこに当たった楢橋くんの唇


熱冷ましシートの上からだったのに、唇の温かさが伝わったような気がした



「じゃあ部屋でゆっくり休め」



「あ、あの……///」


「おやすみ。さくら」



「う……ん」



あ、あれ……?



あたし、今…………




おでこにキスされたよね!?




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