遊び人な彼に恋しました。


本日二回目の裏声。



「ほら、言って。」



隣に座っている楢橋くんの顔が見れない……



「い、イヤ……でも……」



「さくら、言って」



「っ……ま……と」



「ん?」


「やま……と」



「もう一回」


「大和……」



呼べば呼ぶほど、頬が熱を持つ。



「さくら……」


「えっ……んっ」



突然楢橋くんの唇によって塞がれたあたしの唇。



「っ///」


そっと触れるだけのキスをして、離れた。



「えっ、えっと///」



何が起こったのか、頭が理解出来ていない。


「さくら……」


ただ分かるのは……



この人が好きってことと……



この人を受け入れたい……ってことだけだった―…



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