遊び人な彼に恋しました。
「でも……音色ちゃんは……?」
遠慮したように、そう聞いてくる
「平田とは別れた。……というよりも、元々うまくいくわけなかったんだよ……」
「え……?」
「俺が全部悪いんだよ。平田の気持ちを利用したんだ……」
「利用……?」
「俺さ、さくらのことずっと特別だったんだよね……」
「へ///」
きっと出会った時から、特別だったんだ。
あの桜の下で出会った時から……
でも……
「友達だろ?俺たちって……」
「え?」
「俺、自信なかったんだよ。」
「自信……?」
まだ潤んでいる瞳が、俺を見つめる
「恋人には終わりがくるだろ?それに比べて、友達関係はずっと続く……」
「も、もしかして……」
ハッとしたようにただ俺を見上げた