遊び人な彼に恋しました。
「俺は……さくらを失うことが怖いんだ……」
「……春」
ずっと怖かった……
さくらと友達になって……
さくらが特別になって……
そして、俺から愛想を尽かしてしまうことが……
「中学からずっと遊んでて、恋なんてちゃんとしたことなかった。本当は、恋愛なんて得意じゃないんだ。得意どころか、好きな人の愛し方さえ知らない……」
そんな俺からさくらは離れてしまうんじゃないか……
それが不安で仕方ない。
「だったら恋人という関係じゃなくて、友達がずっと一緒にいれるって思ってたんだ……」
「なっ!そんなのっ…「でもっ!」
さくらの言葉を割って入った
「でも、それはただ逃げてただけなんだよな……」
「は……る。」
「逃げてごめん。傷つけてごめん。泣かせてごめん。でも……さくらだけが好きなんだ……」
「っ……」
「俺の特別になってよ。友達じゃなくて、俺の恋人に……」
「っ―…」
大きな瞳からポロポロと涙を流すさくらが可愛すぎて、綺麗で……
ただ、ギュッと抱きしめた……