遊び人な彼に恋しました。
「えっ……でもあんた、マネージャーとは?」
「っ……」
瑞希が心配そうにそう言った
「言っとくけど、ちゃんとしてないやつには、さくらはやれないからね」
「瑞希……」
そのセリフにジーンと心が温まった
「あぁ。わかってる」
より一層強く握りしめられた手に、熱が集まる
「そう。じゃあ、よかった」
鋭い顔がフニャッと優しくなった。
「まぁ、後でさくらは事情聴取するからね」
――ゾクッ
瑞希のその笑顔に、背筋が凍った
「でも2人ともおめでと」
拓海がそう言ったと同時に、クラスからも「おめでとう」の声が聞こえた
それを聞いて、嬉しくなってしまう。
チラッと春を見ると、目がバチッと合ってしまう
「よかったな。」
「うん」
ふっ、と2人で笑い合った
幸せだな―…
「いつまで手を繋いどく気だ?」
――ドキイッ
いつの間にか来ていた担任。
とっさに手をお互い離した
「ラブラブなのはいいけど、ほどほどにな」
「っ―…///」
恥ずかしくて、赤くなったであろう顔を手で覆った