遊び人な彼に恋しました。
「でも、本当によかったね」
「瑞希……」
「ってことで、あたしはこれから合コン行ってきま―すっ!」
感動の暇もなく、風のように消えていった
み、瑞希らしい……
ま、まぁ、とにかく生徒会室に行こう。
気を持ち直して、生徒会室に向かった
――ガラッ
「あっ、もう来てたんだ」
生徒会室のソファーに座りながら、ファイルを眺めている楢橋くん
「あぁ―…」
相変わらずの素っ気ない返事
「その様子だと、うまくいったんだな。」
「え?」
「想い人と」
「あっ……」
まさかそんなこと聞かれるとは思ってもみなかった。
「あ、あの……」
「よかったな」
えっ……
まさかの言葉だった。
「う、うん……」
返事にも困ってしまったけど、何とか頷いた。
「よし、じゃあ行くか」
「へ?」
「今日は体育祭実行委員と共同でするんだよ」
「そうなの!?」
全く知らなかった……。