遊び人な彼に恋しました。


「あぁ、だから行くぞ」



そう言われてファイルを持たされ、第一会議室に連れていかれた


――ガラッ


「おっ、やっと来たか」



そう言って出迎えてきた男の人


だ、だれ……?


「まぁ、まぁ、とにかく入って。」


「はあ……」


少したじたじしながら、中に入る


もう体育祭委員の人は座っていて、その中に春の姿もあった。



「楢橋たちはどこに座る?あっ、さくらちゃんは俺の隣にでも座る?」


「へっ?あたしですか!?」



突然名前を呼ばれたことにも驚いたし、名前を知られてることにも驚いた。


「うん。さくらちゃん可愛いし、俺はウェルカ…「先輩、あまりそいつからかわないで下さい」



「ひゃっ!」


グイッと襟を掴まれ、後ろに引かれた体



こんなことをするのは……


「春っ!!」


こいつしかいない。



「さくらも突っ立ってないで、さっさと座れ」


「う、うん……」



そう言われ、引きずられるまま、春の隣に座った


「ちぇっ。春は心が狭いなぁ―…」


なんて先輩は笑いながら言っていた


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