遊び人な彼に恋しました。
「あの―…お二人とも、今委員会中だって分かってる?」
「「え?」」
あっ、やばっ……
2人して大声を出していたあたしたちは、もちろん注目の的
「春もヤキモチはほどほどにしろよ」
「なっ///」
「へ?」
ヤキモチ!?
「ち、違いますから!!」
「はいはい。分かったから、2人とも黙って。話しが進まないから」
「「は、はい……」」
2人とも体を小さくしてうつ向いた。
それから委員会が終わるまで、あたしたちには微妙な空気が流れた
「はい。今日はここまで。明日はグラウンドの整備を軽くするから、体育着で来いよ。じゃあ、解散」
蒼依先輩のそんな言葉で委員会は終了した。
「さくら、帰るか」
「うん」
持ってきたファイルを取り、立ち上がった
「あっ、春。ちょっと来いよ」
そう言って春の肩に手を掛けた蒼依先輩
「は!?ちょっ、蒼依先輩っ!?」
ズルズルと引きずられていった春。
あ、あたしはどうすればいいんだ……?
「さくら先輩……」
「え……あっ」
名前の方を振り向くと、音色ちゃんがジッとあたしを見て立っていた