遊び人な彼に恋しました。
―――――――――……
「あぁ〜喉痛ぇ〜〜」
「当たり前でしょ。あんだけ歌ったんだから」
さくらが冷たくそう返す
「明日も学校なのに、歌いすぎだって」
「だってさ―…」
「だって?」
「イヤ、何でもない。」
言えなかった……
だって「さくらの初めての相手が気になって…」なんてこと言えるか?!
そんな女々しいこと……
「ほら、とにかく帰るよ。もう7時前なんだからさ。」
あ〜もうそんな時間なんだ。
さくらと居ると時間が過ぎるの早いんだよな―…
そこら辺の男友達といるより楽しい。
「ねぇ、明日は部活、行くんでしょ?」
「あぁ―…しゃ―ねぇし。」
さすがに大会、今週末だから、体を慣らしとかねぇとな。
さくらの横を歩きながらそんなことを考える