遊び人な彼に恋しました。


―――――――――……


「あぁ〜喉痛ぇ〜〜」


「当たり前でしょ。あんだけ歌ったんだから」



さくらが冷たくそう返す


「明日も学校なのに、歌いすぎだって」


「だってさ―…」


「だって?」



「イヤ、何でもない。」



言えなかった……


だって「さくらの初めての相手が気になって…」なんてこと言えるか?!



そんな女々しいこと……


「ほら、とにかく帰るよ。もう7時前なんだからさ。」


あ〜もうそんな時間なんだ。


さくらと居ると時間が過ぎるの早いんだよな―…



そこら辺の男友達といるより楽しい。


「ねぇ、明日は部活、行くんでしょ?」



「あぁ―…しゃ―ねぇし。」


さすがに大会、今週末だから、体を慣らしとかねぇとな。


さくらの横を歩きながらそんなことを考える



< 19 / 339 >

この作品をシェア

pagetop