遊び人な彼に恋しました。
「キ、キスなんて嫌だからねっ!!」
「じゃあ、頑張らない」
「なっ!優勝したら景品があるじゃない!?それでいいじゃん!」
「俺はさくらのキスがいい。」
「っ―…///」
何度も言うけど、ノートとシャーペンじゃヤル気は起きねぇよ。
キスくらいないとさ……
それに俺たち、付き合いだした日から一切キスしてないんだぜ?
「もぉ―っ!とにかくみんなが呼んでるから行くよ!」
は?
結局、ダメなのかよ……
はぁ―…と肩を落とし、クラスメイトのところに向かおうと、先に歩き出したさくらの後を追う。
「はぁ―…」
深いため息がつい出てしまう。
「あぁ―っ!もうっ!!」
――ビクッ
突然立ち止まって大声を出したさくらに、俺まで驚き足を止めてしまった。
――クルッ
え?な、何!?
振り返ったさくらにドキドキとしてしまう。
「ゆ//優勝したら……だからね///」
「え?」
「ほ//ほら!行くよ///」
優勝したら……?
優勝したら……キスしていいってこと!?