遊び人な彼に恋しました。
高校の時には付き合ってるヤツなんて居なかったし……
ってことは、中学でか!?
誰だ!?
誰が……
『あの2人、中学の時に付き合ってたんじゃないかっていう噂が合ったって、さくら先輩の同中の子に聞きました』
その時、平田に言われた言葉が頭の中で思い出された。
楢橋……か?
あいつと本当に中学の時、付き合ってたのか!?
って、だからって俺には何も言う資格はない……
それに、それはもう過去なんだ……
過去のことなんだよな……?
「おっ!春!さくらちゃん走るぞ」
「あ、あぁ―…」
少し離れたところにさくら姿が小さく見える
『位置についてよーい』
――バンッ
「おっ、スタートしたな」
拓海のそんな言葉を聞きながら、さくらを見ていた