遊び人な彼に恋しました。
戸惑いのkiss-さくらSide-
「おいっ!大丈夫かよ!?」
……え
100m走で勢いよく転けたあたしに、駆け寄ってきた楢橋くん
「あ、あの……」
「足、挫いたんだろ?掴まれ」
そう言って肩を抱かれ、支えるように立ち上がった
――ドキッ
「あ、ありがと……」
「別に……。レースの邪魔になるからな。ほら、保健室に行くぞ」
「う、うん……」
周りから少し注目を浴びながら、保健室に向かった
――ガラッ
保健室には誰も居ず、シーンとした空気が室内を包んでいた
「だ、誰もいないね……」
不思議と緊張してしまう……
いつもの生徒会室で2人っきりとは、何か違う……
「ほら、ベッド座って」
「へっ!?」
「足、シップしとかなきゃいけないだろ。」
「あっ……うん」
おずおずとベッドに行き、ゆっくりベッドに座った