遊び人な彼に恋しました。


「ほら、足出して」


「は、はい……」


緊張のせいか、敬語になってしまう



そっと楢橋くんの手があたしの足に触れる


ドキドキしすぎて、胸が苦しい……



春に感じるドキドキとは違うけど、胸が高鳴る。



「冷たっ……」


ひんやりとしたシップが足に貼られた


「よし。一応今はこれでいいかな。後でちゃんと病院に行けよ」


「うん……ありがと」


「「………」」



2人に沈黙が流れる。


「あっ、あたしもう戻るね……」


「は?……ちょ、待てよ」


「へ……?うわぁ!」


――ドサッ



「痛たた……」


でもベッドだったから良かった……



「痛ぇ―…」


って!大丈夫じゃなかった――っ!!



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