遊び人な彼に恋しました。
あたしの視界に写ったのは、覆い被さるようにして体勢を保っている楢橋くん
「っ―///」
えっ!
えっ!?
えぇぇぇ!?
ど、どうしてこうなったの!?
ってか、それより早くこの状況をどうにかしないと!
「な、楢橋くん、ど、どいて」
「なぁ―…さくら」
「ね、ねぇ……」
「“大和”だろ?」
「っ……」
昔みたいな柔らかい笑顔
「も、もうあたしたちは関係ないんだから。呼び捨てにする必要はないじゃん」
「ふぅーん」
あっ……
少し険しくなった顔に、体が震えた
「わかった……」
パッとあたしから離れ、背を向けた楢橋くん