遊び人な彼に恋しました。


周りから「「ヒューヒュー」」と囃し立てられながら、その中を歩いていく。



「は、春!?」


グイグイ引っ張られ、連れてこられたのは体育倉庫の裏。



「なんかあった!?」


――ドキッ


「……え?」


戸惑いの声が出る。


無意識に、手が口元を触る。



「さくらさ……」


――ドクッ


「突然カッコいいとか言うってどうなの?」


「……は?」


気が抜けるような声が出た。



「あんな素直にカッコいいなんて言うなんて……。何かあったとしか……」


「っ!失礼ねっ!!あたしはいつも素直でしょ!!」



突然深刻に言うから何かと思ったじゃんっ!!



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