遊び人な彼に恋しました。
「何?拒否られたわけ?」
――グサッ
「た、拓海……。そんなはっきり言わなくても……」
なかなか胸に刺さったぞ。
「は?でも拒否されたんだろ?」
「ゔっ……」
確かにその通りだ……
「なんで拒否されわけ?」
「わかんねぇ―…」
教室のドアに手を掛け、開ける
「わかんないって。」
教室には誰も居ず、シーンとした空気が流れていた。
さくらは恐らく生徒会室だろ……
って、こんな時でさえさくらのことばかりかよ。
「ふっ……」
「……んだよ。」
笑った拓海にイラッとする。
「いやいや。まさかお前が恋愛にここまでハマるとはな」
「……は?」
「いいことなんじゃね?恋愛の苦しみを知るっていうのもさ。」
さっきから拓海は何を言ってるんだ?