遊び人な彼に恋しました。


―――――――――………


「おはよ―っ」


「…………」


「どうしたのよ。変な顔しちゃって……」


「別に……」



なんでそんな嬉しそうにしてんだよ。


朝は低血圧だからいつもテンション低いクセに……



俺なんて、気になってそんな眠れなかったつ―のによ。


「さくら―っ。」



教室に入ってきて、すぐに抱きついてくる中田


俺はさくら以外の女と仲良くしてないから、席に座った


「低血圧のあんたが、朝からテンション高いって珍しいね―」


「ん―そうかな――?」



隣の席の俺にははっきり会話が聞こえてくる


机にうつ伏せになっているが、神経は完全に左のさくらたちに集中している



「何かいいことあったの?」


――ビクッ


反応するな、反応するな……


ちょっと動いてしまった肩に力を入れる



「ん―特にないんだけどね。和ちゃんが昨日から帰ってきてて―」


「えっ!?和ちゃん帰ってきたの!?」



和ちゃん……


一体何者なんだよ……



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