遊び人な彼に恋しました。


「大丈夫、大丈夫。建物の陰なわけだし」


何が『大丈夫』なのよ……



「ヤダよ!そんなの!」


「へぇ―…、30分以上も待たせてて、そんな生意気なこと言えるんだ―」


「っう〜〜」


「ほら。軽くでいいから。」


当たり前だっ!


深いキスなんて出来るわけないでしょ!!


「それとも深く…「軽くに決まってんでしょ!!」


っあ!!


しまった!!


「ふぅ―ん。じゃあ、軽いキスしてもらおうかな?」


は、嵌められた!!


「ほら、早く」


目を瞑って、口元を指差す春。


こんなことなら頭が働くってどうなのよ!?


だったら勉強に頭を使いなさい!!


「さくら。」


なんて考えてる場合ではなく……


「ぜっ、絶対に目を開けないでよ!」


「はいはい」


うぅ〜〜


――チュッ


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