遊び人な彼に恋しました。
「だったら、何してもバレなくないか?」
「っ///」
じっと見つめられる瞳から、目が離せなくなる。
そっと近づいてくる春。
その距離が縮まるごとに、胸の高鳴りが激しくなっていく。
ドキドキなんていう、可愛い鼓動じゃない。
バクバクと今にも壊れそうな胸。
「さくら……」
そっと触れられる頬。
っ―……!!
「……な―んてな」
「……へ?」
パッと離れた手。
そんな状況にただポカーンとするしかないあたし。
な、なに……?
「冗談だよ、冗談。」
「……は?」