遊び人な彼に恋しました。
デートの緊張-春Side-
あぁ、やってしまった……
つい緊張から、さくらをからかってしまった……
しかも、泣かせたし……
俺はガキかよ……
ただ、こんな密室で、しかもさくらは俺を意識してるの丸わかりなくらいだったから……つい。
最初はマジで押し倒しそうだったけど、俺の袖を少し強く掴んださくらに理性がフッと戻った。
だからって、泣かせたら意味ないんだけど……
「あっ、次あたしの番だ」
そう言ってマイクを持つさくら。
あぁ―…やっぱり可愛いよな―……
今日はデートだからって気合いを入れてくれたのか、いつもより可愛い私服。
スカートってやっぱりいいな……
「春?」
「へ?」
「どうしたの?ボーっとして」
「あっ、いや……」
いつの間にか、マイクを離して俺を見ていたさくら。
いつも以上に可愛いさくらに見とれてました……なんて言えない。