遊び人な彼に恋しました。


おもいっきり引き寄せ抱きしめた。


「ちょっ///春!?み、みんな見て…「あぁ―…好きだわ―…」


「ふぇっ!?///」


ギュッと抱きしめると、甘い香りがする。


さくらの優しい香り……

「ヒューヒュー!!先輩たちラブラブですね~」

「そんなに見せつけないでくださいよ~」


後輩たちからのそんな野次も、今なら許せてしまう。


「うるせぇよ。ひがむな」


こんな風に言い返せるくらい。


「うわっ、先輩がノロケてる……。動画撮ればよかった」


なんて良太は言ってるしまつ……


さくらはもう何も言わず、ただ俺の腕の中で恥ずかしそうにうつむいていた。


「さくら帰ろっか」


頭を撫でながらそう言うと、ただコクリと頭を振った。


「じゃあまたな」


後輩たちの野次を振り払って、体育館を後にした。


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