遊び人な彼に恋しました。


「あ、あのね……」


春をどのように紹介しようか迷い、言葉に詰まった。


その時―……


「さくらちょっとごめん」

あたしの肩を軽く押し、横に移動するように春が促した。


「あら!」


「お久し振りです」


あたしの横に立ち、頭を下げた春。


「春くんじゃない!どうしたの、今日は?」


「ご報告と挨拶に来ました」


さっきまでの緊張がどこに行ってしまったかのように、凄くしっかりとそう言った春。


「……?まぁ、とにかく座ったら?」


お母さんが座るように言った。

ソファーにはお父さん、お母さん、それに小百合姉たちも座っていた。


空いてるソファーに座ると、自然とお父さんとお母さんと向き合うような風になってしまった。


「相良春と言います」


お父さんとは初対面の春が、お父さんの目を見て挨拶をした。


「さくらさんとお付き合いをさせてもらってます」


っ////


なんか、親に改まって言われるのは照れる///


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