遊び人な彼に恋しました。


「ちょっ、2人とも大丈夫?」


お母さんが差し出してくるティッシュを貰い、口を拭く。


「か//和ちゃん///!突然なにを言い出すのよ!!」


春もティッシュで口を押さえながら、目を大きく見開いている。


「いや、さすがに高校生で子供はな~」


「だっ、だから、なんでそんな話になっちゃうのよ!?」


話が飛びすぎでしょ!?


「あ?だって、さっき路上でキスしてたからさ」


「「ぶぅ―っ!!」」


「あらあら。春くんもさくらも、また」


のんきなお母さんが、また吹き出したあたしたちにティッシュを差し出した。


「あんなところでキスしてるくらいだしな~。何か起きてからじゃ遅いだろ?」


「大丈夫だからっ!!」


もぉ―っ!和ちゃんのバカ~!!


「いや、あの……すみません」


ほら!また春が萎縮しちゃったじゃん!!


「大丈夫だとかいう安心が危ないんだからな―」


「大丈夫に決まってるでしょ!あたしと春はまだなんだからっ!!」


「「……えっ」」


……へ


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